日本語版

世の中の動きが早すぎて、、。

社会(世の中)は、絶えず変化していくものだ。

 そう、頭では理解しているし、なんとか、その片隅に自分の居場所を見つけている

 つもりなのだが。。。

 私の祖母は明治生まれの人。

 「この頃の世の中は、不便になっていけないね。」

 「どうして、おばあちゃん、そう思うの?」(幼稚園児だった私が尋ねる)

 「この頃は、電話機が変わってしまってね。ダイヤルというものを、その数字を回して、

  電話したい相手を呼び出すんだよ」

 「以前は、電話器をとりあげて、『藪蕎麦さん、お願いします』だけで、ことが進んだのに、、、。

  と、祖母は嘆いていた。

 私の母は大正生まれの人。

 「この頃、銀行でも、カードというものを使って、現金を引き出すように、言われてね」

 「それは、困ることなの?」(学生だった私が尋ねる)

 「そうね、窓口で銀行員に、頼むほうが安心なんだけど。。」

 私は昭和生まれ。

 でも、いつのまにか、社会の端っこに存在するシニアという言葉に入れられてしまった。

 

 先日の、オペラシティでのコンサートを、楽しむ前に、少しだけ簡単な食事をしておこうと

 いうことになった。ところが、これが、大変なことになった。

 「当店では、QRコードにて、オーダーするシステムになっております。」

 コンサート開始まで、そんなに時間もないし、他の店らしきところも、見当たらない。

 なんとか、オーダーしてみようということになった。

 私よりは、少しは、こういう機器に対処できると思われる、夫が悪戦苦闘しながら?

 「オーダーできたよ」という。(やれやれ、何とか、社会の変化についていっているんだね、ほっ!)

 それから、しばらくして、店員が持ってきた食事に唖然!ハンバーガーと思われるものが、たったひとつ。

 「もっと、沢山、オーダーしたはずなんだけどね。。。。」

 やはり、端っこの人間なんだなと思った。

 崖っぷちだけど、崖から落ちてないんだから、いいや。と、その時も思った。。。

 

  

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