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思い出は美しすぎて。。。 (パッサージュの思い出)

騎乗することを、楽しんでいた時期がある。

 身体のメンテナンスなど、何も考えず、ただ騎乗していた一時期。

 所属している乗馬クラブ以外のクラブにお邪魔させて頂いては、

 ビジター騎乗していた。

 ある日、その乗馬クラブのオーナーから電話を頂いた。

 「とても、素晴らしいドイツ産の馬がいるから、騎乗しにきませんか?

 お値段は、高いですが。。。」

 そして、素晴らしいと言われている馬に騎乗する日がやってきた。

 

 公式戦の大会にでたことのない私が、騎乗させて貰っていいのかな?と、一抹の不安を感じながら、

 その白い馬に騎乗してみた。

 上級者のために、練習をしている馬なのだろう。

 私が騎乗するやいなや、いきなりパッサージュをはじめた。

 私は、パッサージュをしている人を見たことはあるが、どう指示していいのかも、わからない。

 (パッサージュってこんな感じなんだね。馬が踊るように、スキップしちゃんだ。)

 なんて、思いながら半周ほど、パッサージュを楽しんだのだが、、、。

 馬にバレた。この騎乗者は、そんなレベルの人じゃないな、これ以上、この動きを続ける必要がない。

 たぶん、そう思われたのだろう。ピタっと、動きが止まった。

 当然ながら、その後は、一度も、パッサージュをしてくれなかった。

 馬は、ちゃんと、人を見ていた!

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