<その3>
カウアイ島、二日目の朝を迎える。
朝食をするべく、ダイニングルームへ向かう。
この熱帯雨林の島では、鳥(ルースター)が、至る所にいる。
当然のことながら、自由に遠慮することなく、ダイニングルームにも、やってくる。
ただ、躾がとてもよくできていて(誰が躾ているのか、甚だ疑問ではあるが、、。)
決して、人間を突いたり、襲ったりしない。
鳥と人間が同じ空間を、共有しているという感じだ。
鳥好きには、たまらなく、魅力的な島に違いない。
昨日借りた日産車で、ワイメア渓谷に行き、オールドタウンに行き、我々の結婚記念日を祝おうという、
小さな計画をたて、ホテルを出発することにした。
この日産車(日産車に文句をいうつもりはなく、このレンタカー会社には、文句を言いたい。)
運転していて、ガソリンがすでに、半分になっていた。
昨日借りて、ホテルから15分ほどの銀行へ出かけただけで。
さらに、タイヤの空気圧に警告△マークがついている。
このまま、渓谷へむかうのは、危険と判断して、途中のガソリンスタントへ立ち寄ることにした。
親切なメカニックが、すべてのタイヤの空気圧をチェックしてくれた。
お支払いしたいが、と、申し出たが、「無料でいいよ。」と言われた。
我々の気がすまないので、お礼として、15ドルを受け取って貰った。
手付かずの自然が残るカウアイ島、道路は、舗装がいきわたらないので、ところどころ、穴が空いている。
路肩も注意しないと、いろんなものが、散在している。
いくつもの橋を、お互いに譲り合いながら、走行していく。
そして、やっとすばらしい渓谷に辿り着いた。
数百万年という年月をかけてつくられた渓谷、雄大な赤褐色の岩肌、大自然の力強さを見た気がする。
感動とともに、ノスタルジックな小さな街、オールドタウンに向かった。
ここで、昼食をとり、あとは、結婚記念日を祝おうと、ホテルへ戻るだけだ。
そして、夕方、4時過ぎに、事件が起こったのだった。
やれやれやれ。。。