日本語版

春風に誘われて、小原庄助さんになる。

草花の芽吹くこの時期に、強風の春風が吹いている。

家人を最寄り駅まで、送ったのだが、どうも、身体が冷え込んでいけない。

 こんな時は、久しぶりに入浴に限る。帰宅後即、準備開始した。

大きなマグカップに、大好きなハーブティーを入れ、ホロヴィッツの文庫などじっくりと読むのは、最高の贅沢なんだろうと、思う。

 会津民謡にもあるではないか。

「小原庄助さん、なんで、身上潰した。

 朝寝、朝酒、朝湯が、大好きで、

 それで、身上潰した。」とね。

私は、朝寝坊でもないし、朝酒もしないが、この朝湯は、冬の間から、初春にかけてすることがある。

(まあ、年に数回あるかないかの、私のささやかではあるが、大きな幸せな時間だ。)

 人の多そうなスーパー銭湯とか、今流行りの銭湯には、行ったことがない。

湯船に浸かり、大好きなハーブティーを大きなマグカップで飲みながら、

アンソニー・ホロヴィッツの文庫本を読む方が、私には、貴重なリラックスタイムになる。

今日は、庄助さんしちゃおうかな。なんで、小声で囁いたつもりなのに、すかさず、家人が反応した。

朝風呂できるなんて、最高の贅沢だなー。っと。

家人に感謝しつつ、数年後には、家人にも、ゆったり、まったりと、朝風呂に入浴してもらおう。

と、思った私だった。

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