今日は、今週3度目の騎乗日。
常磐道を一路水戸まで、出かけた。素晴らしい騎乗は、勿論、私のことではない。
今、本拠地の乗馬クラブには、オーナーのお子さんが、一時的に戻って来られている。
長男、長女とも、随分小さな時から、知っている。その長男、長女とも、全日本ジュニアの大会で優勝した事のある実力者達。
彼等の力のぬけた、騎乗姿勢は、何とも美しいし、そのしなやかな馬術を目の当たりに見学できた。みんなクラブの会員達は、驚きと憧れを持って、彼等の騎乗をみるのだった。
昨年から、長男はドイツに留学しているし、長女も大学馬術部に入ってしまったので、なかなか、会う機会がなくなっていた。
今日は、長男がドイツより帰国し、長女が大学の馬術部の合宿とかで、水戸に戻ってきていた。
そこで、我々会員は、長男の華麗な馬術を拝見できることになった。彼が、今日、騎乗した馬は、競走馬上がりのヤンチャな4歳馬。そんな調教の行き届いていない馬を、どう乗りこなすのか、クラブハウスからみていたのだか。。
ヤンチャ馬は、本当に、ヤンチャだった。どうにか、騎乗者を振り落とし、思いのまま、走りたいようだ。
だが、長男の騎乗は、そんなヤンチャ馬の、ヤンチャさを、楽しんでいるようだった。決して、落馬することなく、馬が走りたいように、走らせ、蹴りたいように、尻っ跳ねしたいように、好きなようにさせていた。
斜め横歩というのは知っているが、斜め横襲歩など、見た事ない。
そんな時間を過ごしているうちに、だんだんと、ヤンチャ馬も、人の手の内に収まるようになっていったのだった。こうして、調教が行き届き、安全馬になった時に、我々会員が騎乗できる馬として、配馬されるのだろうと、見ていた。
何の恐れもなく、馬を楽しませ、自分も楽しむ。
あー、そんな騎乗は、私にはない事なのだ、と、悟った時間でもあった。。