世界的指揮者、小澤征爾がお亡くなりなった。
指揮者という存在が、オーケストラにいかほど、影響するかは、以前少し、話させてもらった。
私がでかけた、あるコンサートでは、外国からの指揮者が病気で来日できず、代わりに、研究生のような指揮者が代役となった。
その人は、明らかに緊張していた。その緊張が、オーケストラも、どうしていいか分からず、結果、バラバラの演奏になった。
聴いている観客も、そう思った筈だ。クラシックに造詣深くない私にさえ、感じられたのだから。
代役指揮者は、それが大きなチャンスになるはずだったのに、そのチャンスを活かしきれなかったと、思われる。
ここで、これを、違う角度からみてみると、私は馬乗りなので、馬をオーケストラ、騎乗者を指揮者に例えて考える。
(オーケストラの皆さん、すみません、馬に例えること、お許し下さい。)
騎乗者が緊張していると、すかさず、馬はその緊張を感じ取る。鞍にまたがった瞬間に、馬に、騎乗者は、値踏みされてしまう。
「この人の指示に従って、大丈夫?危ないな。なら、動かないでおくか。或いは首など、クネクネさせて、怖がらせて、落としてしまおうか?」
馬が考えるのは、こんなところだろう。
そうなったら、馬は、もうテコでも動かない。そのレッスンは、失敗したと思って間違いない。
あの代役指揮者の研究生にも、あの時のコンサートは苦い経験になってしまったが、今後、研鑽を積んで、再度、チャレンジしてもらいたいと思っている。
それにしても、小澤征爾という指揮者は、多くの人に、愛されていたんだね。。