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重馬場での騎乗は、とても大変だった。

乗馬クラブの若い2人の素晴らしい騎乗について、書かせてもらったが、その同じ日、私も、時間は違うが、騎乗していたのだった。

 私は、雨降りがおさまったということで、重馬場での騎乗となった。これがやたらと、難しい騎乗となった。

最初は、いつも通りに、常歩、軽速歩、駈歩と、やってみる。

 2回目になると、相当の重馬場になっている。馬場がぬかるんでいるというより、グニャグニャになり、一足ごとに、泥が跳ね上がる状態になっている。

ここで、いつも通りに、騎乗できれば、素晴らしいことだろうけれど、私の脚の圧迫で、馬への推進の指示を出しているが、その程度の圧迫では、馬は、もう、駈歩する気を無くしている。

それでも、インストラクターは、内方座骨6割、外方座骨4割で、座骨での推進も、加えるようにと、言っている。

内方手綱を少し譲り、外方手綱は、しっかりと持っているようにと。

馬も、人も、かなり危ない状態で、なんとか、騎乗を終えることができたし、落馬やその他の事故にもならずに、レッスンが終わってホッとした。

若い2人とほぼほぼ、同じ騎乗年数なのに、

騎乗の始まりが、まるで違うわけだ。

老人が全て駄目で、

若者が全て良しとは、言わない。

が、習い事に関しては、スポーツに関しては、芸術に関しては、それを習える機会があるならば、若いうちに、やってみた方がいい。

老人にも若い時があり、

若者もいつの日か老人になる。

平等に、年齢を重ねていくわけだ。

今日が、生きているうちで、1番若い日なんだ。

大切な時間を、大切に使おうと、思う。

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