日本語版

芝犬のケンを思い出す。

アイちゃん(電気自動車)とは、7年になる付き合いをしている。

 ほとんど、何処へいくにも一緒だ。

 アイちゃんの散歩(充電)も、毎日、私がしている。

 我が家には、柴犬のケンがいた。

 7年前の夏の真っ只中、息を引き取った。

 その前日まで、ドックフードを普通に食べ、夕方には、家人と散歩にも出かけた。

 そんなケンが、真夜中から、苦しがっている。

 こんなことは、初めてだった。

 無駄吠えなど、けっしてしない、犬だったのに、ずーっと、苦しそうにしているケン。

 私は、ずーっと、朝までケンを抱いていた。

 人間が食べるものを、拾い食いしたのか?

 朝一番で、動物病院に連れて行こう、、、、。

 などと、考えていた。

 朝方10時ごろには、ケンも静かに寝ている。

 私は音をたてないように、家事をこなしていた。

 突然、ケンの大きな叫び声がリビングから聞こえてきた。

 「おかあさん、僕は、天国にいくからね。

  今まで、ありがとう、」と言っている顔をして、ケンは、息を引き取った。

 その後、何をどうしたのか、記憶がない。

 

 ケンがいなくなったその週に、アイちゃんが、我が家にやってきた。

 

 犬と自動車。

 いまだに、私の、散歩は続いている。。。

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