N響でクラシックコンサート鑑賞後に、「ユーロスペース」に行った。
6時の回のチケットを購入できたので、「福田村事件」を鑑賞することにした。
時間があったので、近くのカフェでお茶を飲んで、ゆっくりした時間を過ごすことにした。
ミニシアターは、席が上質ではないが、私は気に入っている。
さて、「福田村事件」を鑑賞できるくらいの体力に戻ったことに感謝したい。
この映画が、多くの若い世代にも、観てもらえたら、考えることは、多々あるはずだ。
百年前、1023年9月1日、関東大震災が発生した。多くの人が亡くなった。
それから、数日で、関東一帯では、様々な造言蜚語が飛び交った。
人は、危機的状況に陥ったりすると、真っ当な判断が出来なくなりがちだ。
一部には、状況を的確に判断できる人もいるが、集団多数に巻き込まれてしまう。
ここでも、マスコミの役目が、機能していない。
マスコミの使命を忘れた、マスゴミや御用マスコミなどにも、映画では、目が向けられていた。
また、今でも差別はあるが。100年前の日本では、その差別が朝鮮人、部落民、穢多非人などに
向かっただろうことは、容易に想像できる。
映画は、とても素晴らしくそういういところも、丁寧に撮影されていた。が、欲を言えば、
実状はもっと、悲惨で血生臭かったはず。(と、思う)そういうところを、もう少し強く描いても良かった
気がする。(遺族や関係者などへの配慮だったのか?)
そういう意味では、今どきの映画なんだろうなと、思ってしまった。
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