人は1週間食べなくたって、なんとか生きていけるだろう(衰弱はするが)
人が5分呼吸しなかったら、生きていけない。
(確かに、「グラン・ブルー」のジャック・マイヨール氏だって、3分40秒だったじゃないか。)
馬に騎乗し始めたころ、よくインストラクターに、呼吸を止めないでください。
石像みたいになってますよ。遠くをみてください。と言われたものだ。(どこまで遠くを見ればいいのだろうか?)
お茶を習い始めたころ、茶道の先生から、呼吸を止めないでください。
お点前が硬くなってしまいますからね。
硬いお点前でお茶を点てると、お茶が美味しくなくなるし、
お客様にも、肩を凝らせてしまいますよ。(緊張をしなくなるには、どうしたらよいのだろうか?)
アトリエで油絵を描いている時でも、講師の先生から、
呼吸をとめないで、もっと遠くをみてください。(頭で考えないで、モチーフをみてください。)
呼吸を止めない。遠くをみる。宇宙を感じる。
散々、そうやって、指導されてきて、呼吸って、なんだ。
呼吸法をここらで、真剣に学ぶしかないな、と思うようになって、
1年以上も前から、呼吸のK氏に師事して指導してもらっている。
そして、先日の「下っ腹に力を入れて」というインストラクターの言葉が
とてもよく理解できた。
丹田に気がはいると、緊張が解けるということが、少し分かってきているからだ。
身体が緩むから、騎乗している私の上半身も緩んでいるのだろう。
だから、下っ腹に力をいれるということは、自分の鼻で息を吐くということだ。
息を下方に吐く。
なかなか難しいことだが、これができるようになると、息を吐くだけで、馬を止めることもできるように
なってくる。(訓練された馬の場合だと思うが、、、。)
呼吸法を学んで、「気づき」がよくなった。
これは、確かにそうだな、と、近頃しみじみと、感じている。