私は、翻訳家ではない。なので、一人原書で読書して、楽しむには、ミステリーを選ぶことが多い。
その作家には、申し訳ないが、ストーリーを追うのには、多少の単語を飛ばしても、おおよそ理解できる
と言う観点で、ミステリーを読んできた。
その範疇でいえば、Robert.B Parkerなども、読みやすい。
一番苦労して、丁寧に読んだのは、John Grishamの「The Innocent Man」だろう。
実話に基づいて書かれた作品だったので、たくさんのポストイットを貼っては、その意味をきちんと理解しようと
努力した。長い年月を拘留されて、もう、死刑というところまでいってしまった、主人公が、奇跡的に無罪になる
という、実話。家族や事件関係者、捜査関係者などのことが、Grisham氏が丁寧に書き上げた作品だったので、
私も、丁寧に読破させてもらった。
最後に、我らが、Kazuo Ishiguro氏の作品について、触れてみたい。
Kazuo Ishiguroの本は、とっても、綺麗な文章だと思っている。しかしながら、残念なことに、私の英語力では、
難しすぎた。そこで、原書と、日本語訳の本と、2冊購入することになってしまっている。
このような美しい文章の小説をスラリと読めれば、それは楽しいことだろうが、私には、到底できることではない。
こう言う難解な小説を翻訳なさる方って、凄いなと、思ってしまう。
翻訳する人によって、だいぶ、本の感じが変わってくる。
だから、翻訳本を読む時は、自分と相性の良い、翻訳をしている人の本を探すと言う楽しみもついてくる。